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コラムのバックナンバー
(1回〜30回)

「木村のコラム」の第1回(平成19年1月11日)から第30回(平成19年8月24日)までのパックナンバーです。

第30回 その鳥を狙うな。(19年8月24日)

株式会社リコーの創業者、市村清氏の少年時代のエピソードに次のようなものがあります。
清少年は父親に連れられて、よく山へ鳥をとりに行ったそうです。その時父親は長い竿の先に鳥もちをべったりつけたものを作り、それを清少年に渡し自分も持って山に入っていく。父親はその鳥もちの竿を使って、ぺったんぺったんと次々に鳥をとっていくのです。しかし清少年は1日山の中を駈け回っても1羽もとれない。「なんだって親父はあんなにうまくとれるんだろう」と思った清少年は、そのことを父親に尋ねてみました。そうすると父親は、
「清、お前は鳥を狙っているんだろう。それでは鳥はとれないぞ。鳥を狙ってはダメなんだ。いいか見ておけ、あの鳥の姿勢、この風向き、木の揺れ具合からみて、あの鳥は必ずここへ来る。と、こうやるんだ」と言って、鳥もちの竿を鳥が飛ぶ先に伸ばしてまたぺったんと捕まえてみせたそうです。
「なるほど!」と、清少年は目を覚ましました。自分は鳥を捕まえようと思って、「鳥そのもの」ばかりを狙っていた。いつも鳥がいる枝ばかりを見つめて、どう飛ぶかなんて考えたこともなかった…。それに気付いた清少年は、父親のやり方を使って以後鳥獲りの名人になったそうです。
多くの経営者は「あっ、これは儲かっている」と思うと、儲かるところを狙って鳥もちの竿を伸ばしていく。そうすると消費者や顧客はスーっと離れていく。既に儲かっているところ、消費者や顧客のいるところに2番手3番手の後進者として参入してもビジネスチャンスはありません。消費者や顧客が、「次にどう動くか」を考えて先手を打って行動することが非常に大事なことなのです。
そのためには総合的な判断力・分析能力、今までの経験を活かす能力が必要になりますし、また様々な動向に鋭敏でなければなりません。詰まるところは人間性を磨くことが重要だということです。

第29回 休日はあっても休暇はなし。(19年8月10日)

8月に入り東京では暑い日が続いています。夏らしいといえば夏らしいのですが、汗かきの私はちょっと外出するとすぐ汗だくになってしまってシンドイ・・・。また電車が普段より空いていて「あぁ学校が夏休みなんだ」と気付かされます。
みなさんは「休日」をどう考えていますか。ある人から聞いた話ですが休日のとらえ方としては大きく分けて2つあるそうです。ひとつは「休日は休日。仕事のことを一切忘れてリラックスしながら純粋に休日を楽しむ」というもの。もうひとつは「休日は次の仕事への充電期間。心身を休めながらも頭を整理し、仕事のヒントや計画を考える時間」という考え方です。
ほとんどの経営者が後者の考え方でしょう。経営者は、自分の会社や事業所は休日だったとしても1年365日24時間毎日々々仕事のことを考えています。考えないようにしていてもどうしても仕事のことが頭に浮かんでしまうというのが現実で、またそうでなければ経営者は務まりません。そして休日の日数も少ない。上場企業のトップでも1年のうち休日といえる日は数えるほどです。ましてや中小零細企業の経営者のなかには、休日は盆と正月だけという人もいるでしょう。公私の区別無く仕事をしている経営者は、たくさんいます。
「仕事も休みもどちらも大事。休日は思い切り遊んで仕事は全力で頑張る。両方ともに充実させる」という考えの人は素晴らしいと思います。サラリーマンや公務員ならば、ですけれど。経営者はサラリーマンや公務員と違います。自分の一挙手一投足が会社の命運を決めることになる経営者には、休日はあっても休暇はないのです。「休みは休み」と割り切って休んでいるとあっという間に同業他社に差をつけられてしまうでしょう。好むと好まざるとに関わらず、常に仕事のことを念頭に置いて日々の日常生活を過ごしているのが、経営者なのです。
ただしいつも100%のフルパワーで仕事に向かっていくことは、難しく無理なような気がします。100m走のような全速力のスピードでフルマラソンを完走することができないのて同じです。経営していくことはフルマラソンよりも距離が長く、目指すゴールはもっとずっと先にあります。猛然とダッシュした後は少しインターバルをおいてまた走り出すようにしないと、途中で倒れてしまうでしょう。心身の調子を考えながら「一寸一服」も必要です。多少矛盾していることを言うようですが『休むことも仕事のひとつ』です。

ということで来週はこのコラム、一寸お休み。スイマセン・・・
(このことが言いたかったわけではないです。充電してネタ探し(^^;))

第28回 「攻撃は最大の防御」ではない。(19年8月3日)

みなさんはスポーツをするとしたら、攻撃側と守備側とではどちらを選びますか。
たぶん攻撃側を選ぶ人の方が圧倒的に多いと思います。人間は守ることより攻めることの方が好きだからです。攻める方が好きな理由として、
@自分の考えで行動できる
A常にプラスの結果・成果しかでないし、評価も解りやすい。
Bポジティブで前向きな気持ちになる。
Cヒーローになるチャンスがあってかっこいい等々
逆に守る方はというと、次の理由で敬遠されがちです。
@攻撃側のやり方に左右され、自分の思い通りに行動できない。
Aプラスではなく「マイナスをしない」という結果・成果を求められ評価されにくい。
Bどうしてもネガティブな考えになりがち。
C攻撃側の引き立て役というイメージでかっこわるい等々
少し極端かもしれませんが、攻撃側と守備側の人の意識はこんな感じでしょう。しかし勝つためには「守る」事はどうしても必要不可欠です。攻撃だけでは絶対に勝てません。「攻撃は最大の防御」ではないのです。
経営者は「攻める」ことが好きで得意な方が多いようです。なぜなら会社から独立し、または自分で起業した人は「自分の考えで仕事をしたい」という強い攻めの思いから経営者になったのですから。得意先を開拓したり売上を伸ばすという業務は、ポジティブで成果が数値等で解りやすくでるので攻めが好きな経営者は得意とします。しかし経営はいい時ばかりではありません。得意先の倒産、従業員の突然の退職・仕入原価の値上げ・銀行からの融資見直し等の逆風の中、自分の会社・事業所を守らなければならない時期も絶対に出てきます。ここは売上を伸ばすとか設備投資するとかの攻めの経営は捨てて、苦手かもしれませんが日々の経理からの数字を見て経費削減等の守備的な経営をしてしっかり守る。経営者は売上金額以外の数字に興味のない人が結構いますが、これではいけません。営業が攻めなら経理が守り。守りを強くするためにもタイムリーな会計資料は必要なのです。そしてきちんと守りきった後に、販路の拡大等の攻めの経営を再び始めればよいのです。
前回まで3回にわたってサッカーアジアカップについて書きましたが、私は経営もサッカーもある意味で言うと同じではないかと思っています。こういうことです。
『攻めているときにしっかり結果を出す。このとき攻めきれないと後に非常に辛くなるのでなんとしても結果を出す。またいつか守勢に回るときが必ずくる。守らなければならないときにはとにかく堪え忍んで守りきる。そして攻め込まれた理由を即座に検討し、次の攻めに繋げていく』
これができる組織・チームが、勝つことができるのです。

第27回 サウジ戦、完敗。(19年7月27日)

負けてしまいました、サッカーアジア杯サウジアラビア戦。先制されてはすぐに追いつくという展開でしたが最後は完全な力負けだと思います。攻撃は2トップに任せて残りの8人で守るというサウジの戦術に、まんまとはまってしまいました。それにしてもあの2トップは強かった。「ボールを動かし人も走る」というオシムサッカーがたった2人の強力FWにズタズタにされてしまいました。現段階ではサウジの方が勝つチームに仕上がっていたということでしょう。
ただ勝つだけなら俊足DFの坪井を起用し中澤、阿部との3バックにして相手の2トップを封じることもできたはずです。しかしオシムは敢えて中盤の枚数を減らさずに今まで通りのサッカーをしようとしました。「相手の長所を消す」のではなく「自分たちの長所を活かす」ことで勝とうとしたのですが結果としてうまくいかなかった。オシム監督の選択なのでとやかく言うつもりはありませんが、個人的には形はどうであれ何が何でも勝つという姿勢で試合に臨んで欲しかったです。選手にしてもそれなりに必死でやっているんだろうけれど、ボール回しに終始してなかなかシュートを打たなかったり1対1で勝負せずにボールを戻したりする姿には、何か勝負に執着しない綺麗なサッカーで満足している様に見えてしまいます。チームとしてはまだ発展途上ということなのでしょうか・・・
それに、組織でプレーするということの限界をみたような気がします。オーストラリア戦では相手FWのビドゥカをなんとか封じましたが、サウジ戦ではご覧の通り。両サイドバックは1対1では全く勝てないし、センタリングの精度は無茶苦茶。今の日本代表はフィジカル面とテクニカルな面両方が強国に比べ劣ってます。特に足が速いとか体幹が強いとかキックが正確だとかの単純なスキルが。サッカーはチームゲームとは言っても最後の最後は個々の力勝負。そのことをサウジ戦ではいやというほど見せつけられました。
失点が多いのも敗因のひとつ。大会を通して無失点の試合が1試合もない。点を取らないと勝てませんが点を取られなければ負けないのです。サウジ戦も常に先行されたため焦りもあっていい攻撃ができなかったというのも事実です。「勝つ」ことではなく「負けない」こと。トーナメントでは非常に重要な考えです。
この「負けない」という考えは、経営にも通じるところがあります。最近よく勝ち組・負け組という言葉を耳にしますが、「負けない組」があってもいいし実際にあります。では、負けない様にするには? 答えは守りを強くすることです。
詳しくは、次回に。
(すいません。もういい加減にしろ!という感じですが日本代表のことを書くとどうしても長くなってしまって・・・m(_ _)m)

第26回 守りきるということ(19年7月20日)

前回、サッカーアジアカップの話で日本代表を批判したのですが、その声が届いたのか(届く訳無いか。。。)残りの予選2試合はまずまずの結果でB組1位となって予選突破。7月21日にオーストラリアと戦うことになったわけですが、ここが正念場ですね。勝てるかな・・・
「守りきれない」ということを前回話題にしました。1−0とか2−1から逃げ切るのは、実は本当に難しいことなのです。スポーツ科学の権威の人の話だと「『攻められる』という受け身になっての受動的な動きは、攻撃するという自分が主体となって能動的な動きをするよりも3倍以上の体力及び神経を消耗する」ということです。守備一辺倒の戦いだと相手に「動かされている」ことになり、心身共に疲れ果てていつかはその攻撃に屈してしまう。だから逃げ切るためには強靱なフィジカル、メンタルが必要なのです。また相手に動かされる守りではなく、自分の意志で仕掛けていくような積極的な守備をすることが重要になってくるでしょう。
スペインのリーガでは華やかな得点の取り合うサッカーが主流になっていますが、イタリアでは1−0のスコアのサッカーが最も美しい試合だと言われています。最小得点差で逃げ切ろうしている時のDFの必死のプレーは、FWの得点シーンのプレーよりも華麗で力強くそれこそ美しい。レアルのカンナバーロやユベントスのブッフォンなどがいい例ですが、イタリア人に優れたDFやキーパーが多いのは、守備のプレーに理解あるサポーターのおかげとも言えるでしょう。
守るよりも攻める方が楽しいに決まってます。自分の思った通りにできるし、得点したらヒーローにもなれる。しかし皆が皆、攻撃だけしかやらなかったら試合には絶対に勝てません。しっかりとした守備ができるチームが最終的には勝てる、強いチームなのです。これはサッカーに限ったことでなく、野球、ラグビー、バスケットボール、バレーボール等の球技を含めたあらゆるスポーツに共通していることです。いいえ、スポーツだけではありません。経営についても同じことが言えます。その話は、また次回に。
オーストラリア戦、DF中沢と相手FWのビドゥカの戦いに注目。W杯のリベンジだ!

※サッカーネタばかりですいません。まだ現役でチョコチョコ試合しているので・・・
宣伝する訳ではないですが、東京シニアサッカー協会のHPのトップページで、スライディングしている赤のユニフォームの背番号12が、木村です!!
(誰だか分からないじゃないか!と言わないで。自分でも分からなかったくらいだから(^^;))
ここです →   http://www.tokyofa-senior.com/

第25回 勝てない・・・(19年7月13日)

サッカーのアジアカップがタイやベトナムなど4カ国共催で行われています。日本の初戦であるカタール戦の結果はみなさんご存じとは思いますが、1−1の引き分け。圧倒的に攻めながら得点は高原の1点だけで、後半終了間際に不用意なファールからフリーキックを直接決められて同点というなんとも歯がゆい試合でした。ゲームをコントロールしているつもりでも大事な試合にはいつも最後にやられてしまう。1993年のワールドカップ予選最終のイラク戦にロスタイムで同点にされ、ワールドカップ出場を逃してしまうといういわゆる「ドーハの悲劇」から14年経ちます。その後日本のサッカーは格段の進歩を遂げてアジアではトップクラス、世界の強豪国ともうまくしたらいい勝負ができるかなというレベルまできていると思います。しかし「リードした試合を逃げ切る」というスキルはドーハ以降全く進歩していません。記憶に新しいのはドイツW杯のオーストラリア戦。1点リードの後半残り15分から3得点されて惨敗。オーストラリア監督のヒディングとジーコの経験の差とか采配ミスだとか言われましたが、守りきることができないのはオーストラリア戦に始まったことではないし、やはり選手をはじめ日本サッカー界に重要な足りない「何か」がある様な気がしてなりません。
「守りきれない」とともにいつも指摘されるのが「攻めきれない」ということ。今回の試合も何度もチャンスがありながらシュートを打たずにパスしたり決定的な場面をはずしたり。このこともいつまでたっても改善されませんが、小さい頃からのサッカーに対する考え方にも問題があるような気もします。韓国のサッカー好きの子供達の中で一番人気のあるポジションは点を取るFWで、皆FWをやりたがるそうです。日本では中田英寿や中村俊輔の影響でしょうかMFの方が人気があります。点を取るよりも数多くボールに触り、攻守にわたって試合の中心である存在になりたがるようです。そのため少年サッカーでは上手い子供がMFになるため、優れたFWが育たないという意見があります。
またFWというのは「俺が点取って試合を決める。他のヤツは手出しをするな」くらいの多少エゴイストでないと勤まりません。出る杭は打たれるという風潮がまだある日本では、FWは難しいポジションなのかもしれませんね・・・
出てこい! 日向小次郎!!  玉井真吾!!(『赤き血のイレブン』の主人公。知らないよね〜)

※サッカー話だけになってしまいました。次回に続きます。。。

第24回 七夕の日に。(19年7月7日)

7月7日は言わずと知れた七夕。織姫と牽牛が一年に一度天の川で逢うことの許される日です。年に1回しか逢えないのは二人にとっては特別な日ですね・・・
年に一回会うどころか、「一度会ったきり二度と会わない人」はこの世の中にそれこそ星の数ほどいます。道ですれ違う人、電車で隣の座席に座った人、飲み屋で意気投合した人等々数え上げればキリがありません。出会うキッカケですが、たまたま偶然である場合(テレビかなんかでは「奇跡的な出会い」とか言ったりしますよね(^^;))もありますし、誰かの紹介で必然的に会う場合もあります。ただ言えることは、どういう出会いであったにしろ成功している経営者は皆出会いを「何かの縁」として捉えていて、そしてその縁を非常に大切にしています。
例えば繁盛している店は、その商品・サービスの質がいいことなのはもちろんなのですが、『次はいつ買いに来てくれるか分からない。ひょっとしたら二度と来ないかも知れない。それでも今この店に来てくれたという縁を大切にしよう。』という思いで接客しています。本気でそう思いお客様に接すればその気持ちはお客様にも通じます。そしてお客様がお客様を呼んでくる。
この「縁」は初めはお客様一人との1対1の点での繋がりでしかないものですが、別のお客様に繋がって、また別のお客様が繋がって、またまた別のお客様が繋がって・・・というふうに線の縁になっていきます。その線はやがては自分にまた戻っきて繋がって、丸い円になります。例えば私の場合、クライアントの取引先の友人が自分の兄だったという事がありました。この円が少しずつ大きくなれば自然と事業も伸びていき、いつの間にかキャッシュの「円」も増えていきます。「縁」が丸い「円」になって、そしてお金の「円」に繋がる、ということです。
「よし、だったら縁を大切にして儲けてやる」などと考えて経営すると失敗します。儲かるのはあくまで結果。根底にある理念や信条は「一期一会の心を忘れずに」ということです。利益追求のために「縁」を利用するとコムスンみたいになってしまうでしょう。
こんな感じで縁を今より少し大切にしてみたら、経営もちょっと良くなるかもしれません。でもそれを期待してはダメです。縁を大切にした結果、本当にたまたま運良く事業が伸びた、くらいに考えた方がいいでしょう。そう、七夕だけにタナボタって事で。(つまんね〜)

第23回 1,314,000円の命。(19年6月29日)

今年も半年が経とうとしてます。毎年月日の流れの早さを感じますが、みなさんはこの半年を振り返ってどう感じますか。
例えばですが、30歳の人が80歳までの50年間、毎日100円ずつ貯金し続けたとします。日本男性の平均寿命は78.53歳(女性は 85.49歳)なので、30歳の人が死ぬまで欠かさず毎日貯金し続けたと考えていいでしょう。果たして、その人はどのくらいの金額を貯金できるでしょうか? わずか100円だとしても、毎日貯金するとしたら大変な支出です。自分の小遣いが1日100円、1ヶ月で3000円減らされることを考えるとゾッとしますよね・・・。それが50年も毎日毎日欠かさずに貯め続けるんだから、1000万円くらい貯金できそうなイメージがあります。ところが計算してみると、
100円×365日×50年=1,825,000円 !!
たったの 1,825,000円 なんです。50年間死ぬまで100円ずつやり続けて、やっとこさ車1台買えるかなという程度の金額しか貯金できないのです。びっくりしませんか! 44歳の私だと1,314,000円です。ちょっと愕然としてしまいます。
この算式を違った考え方をすると、次の事が言えます。「私の命は、1,314,000円の貯金を毎日100円ずつ使っていって、残高が0になった時になくなる。つまり死ぬ」ということです。その残高は、明日は1,313,900円、明後日は1,313,800円、明々後日は1,313,700円・・・・という具合に、決して増えることは無く、毎日確実に減っていくのです。このことを人から教わった時は、すごく焦りました。命が減っていく、という意識なんか全くなかったですから。
人は、生まれたその時から「死」へ向かってのカウントダウンが始まっています。そして、自分の命は果てしなく永遠に続くような錯覚をしていますが、実は本当に短いのです。くだらないことをいつまでも引きずって考えたり、やるべき事を後回しにしておくほどの時間はありません。しかし現実は、ただなんとなく毎日朝起きて、仕事をして、寝て、また起きて、仕事して、寝て・・・の繰り返しをしています。もったいないですよね。一日一日・一瞬一瞬を大事に過ごさないと、毎日少しずつ減っていく自分の命に申し訳ない。そう思います。
税理士試験の受験勉強時代、通っていた専門学校の自習室のホワイトボードに次の言葉が大きく書かれていました
 「明日やろう、は馬鹿野郎!」
うまいこと言うモンだ〜などと感心しながら、「俺は馬鹿野郎だもんね」などとひねくれて、たいして勉強せずにさっさと帰った記憶があります。今思うと、ホント馬鹿野郎ですね・・・

第22回 代わりは、いくらでもいる。(19年6月22日)

先日、10年ほど前はよく行った(遊んだ?)街に所用があったので出掛けました。せっかくなので当時よく食べたトンカツ屋で昼食をと思ったのですが、すでに店はなくなっていてテナントビルになってました。時の移り変わりを感じ、やむを得ない事とはいえやはり寂しい思いをしました。
そのトンカツ屋がいつ閉店したかは知りませんが、「あのおいしいトンカツがもう食べられない」「感じのいいマスターの話が聞けない」等々、多くの人々が閉店について非常に残念に思ったことでしょう。しかし時が経ち、その思いも次第に薄れていって、やがてはその場所にトンカツ屋があったことすら人々の記憶から忘れ去られてしまう。そのトンカツ屋の常連客だった人たちでも、きっと別のトンカツ屋を見つけ食事をし何ら変わらず普通に生活していることでしょう。
人間は、もちろん自分も含めてですが、ある意味とても冷たいんじゃないかと思うことがあります。あれほど通い詰めた店であっても、閉店直後の感傷的な寂寥感はありますが、それもすぐに忘れて別の店を探し、無くなった店を思い出すことは滅多になくなります。
みなさんのお店、事業所・会社が無くなったとしても同じです。お客様や取引先はちょっとだけ困った後、他のところを探してそこと取引するだけです。いえ、無くならなくても探すかもしれません。みなさんの事業の代わりになるところは、いくらでもあるのですから。
役所は別です。代わりになることころがない、または代えたくても代えられない。例えばA市役所職員の対応が悪いからB市役所で手続きする、ということはできません。社保庁職員の対応の悪さや甘さの原因は、「俺たちが手続しなけりゃ、あんた達は年金もらえないんだよ。他では何処もやってくれないんだよ。だから時間がかかっても待ってなよ」という考えがあるから。本当に頭にきます。どんなに改革、改革と叫んだところで、こんな腐った意識が蔓延している組織では無理でしょう。
役所の話はいいとして・・・・
みなさんの経営する会社・事業所・店舗は、みなさん自身にとってはかけがいのない唯一無二の存在になりますが、みなさん以外の人にとっては星の数ほどある同業他社の中のひとつに過ぎない存在なのです。ここを理解して、その数ある中から「選んで」買ってもらったり、取引してもらったりするにはどうしたらいいかを考えると、当たり前ですが『謙虚さ』『誠実な対応』は最低限不可欠になります。えらそうなことを書きましたが会計事務所だって同じです。というよりもその代表的な業種かもしれません。
「選ばれる会計事務所」目指して、日々是精進。

第21回 何が、悪いんだよ(19年6月15日)

コムスンの介護報酬不正請求の一連の事件が連日ニュースで報道され新聞紙上を賑わしています。従前はボランティアや社会奉仕の意味合いが強い「介護」という非常に難しい問題を、営利追求の民間企業に委託した時点からこのような事件が起きる可能性は低くはなかったはず。介護事業への民間企業の参入基準の検討はどの程度されていたのでしょうか。国の責任も軽くはないです。
それにしても不正請求・処分逃れ・関連企業への事業譲渡等を臆面もなく考え実行して、いけしゃあしゃあとしているグッドウィル・グループの折口会長とはどういう人なんでしょうか。この人、結局反省なんか全くしてません。考えていることはグループ企業の株価と利益のみという典型的な拝金主義者です。しばらくたって人々の記憶が薄れた頃、自分の利欲のためにまた何かしでかすでしょう。「介護は儲かる→そのためには何でもやる→それの何が悪い。」という思考なのです。
話は変わりますが、男子ゴルフの関東アマチュア選手権に出場した「ハニカミ王子」こと石川遼選手の声を拾うため、TBSの情報番組「ピンポン!」のスタッフが同伴競技者に対し電話で「謝礼を払うから」とマイクの装着を依頼したといいます。この局は、オウム真理教の幹部に坂本弁護士のインタビューのビデオを見せ、後の「坂本弁護士一家殺害事件に繋がったとされてワイドショー放送を自粛した局ですよ。言葉もありません。TBSの思考は「視聴率を獲る→そのためには何でもやる→それの何が悪い。」ということです。
今の世の中、「何が悪いんだよ」という考え方が蔓延しています。「営利追求のためには何でもやる。自分の欲しいモノのためなら何でもやる。法律はギリギリのところで守っているつもり。それの何が悪いんだよ。」という感じで。それでいいんでしょうか。この考え方がまかり通っているようでは、これからの日本はどんどん悪くなっていくような気がします。
志(こころざし)という言葉があります。「ある方向を目ざす気持ち。心に思い決めた目的や目標」という意味です。また別に「相手のためを思う気持ち」という意味もあります。士(侍)の心と書いて、志。折口会長とTBSのスタッフの言動・行動には、この志を全く感じません。企業ですから営利追求を目的とすることは正当な考えです。でもそこに「志」がなければ、一時的な繁栄があったとしてもそれは幻影のようなもので、すぐに終わってしまいます。企業の永続的な発展には「志」は不可欠なのです。
売上も少なく、利益も薄利。でもしっかりした志を持っている経営者の方はたくさんいらっしゃいます。そういう方々のお役に立つこと。それが私の税理士としての心、「志」です。

第20回 雨が降れば。(19年6月8日)

6月に入り、関東地方の梅雨入りももう間近かと思われます。農作物の生育にとってこの時期の雨は必要不可欠なのですが、傘を差すのが苦手な私は、雨の日の外出はちょっと嫌・・・
昔話にこういう話があります。いつも憂鬱そうな顔しているおばあさんがいました。隣の寺の和尚が心配して聞いてみました。
「おばあさん、どうしていつもそんな暗い顔しているのかね。」
「私には二人の息子がいて、一人は傘屋、もう一人は下駄屋を営んでいます。晴れた日には傘が売れないので傘屋の息子の事が心配で、雨の日には下駄が売れないので下駄屋の息子のことが心配になります。晴れても雨が降っても、いつも私は心配で心配で仕方ありません」
和尚が言いました。「なぁんだ、そんなことで悩んでいるのか。晴れた日には下駄が売れて下駄屋の息子は安心。雨が降ったら傘が売れて傘屋の息子は安心。どっちにしても安心してられるじゃないか」
それを聞いたお婆さんは、「そうか。晴れた日でも雨の日でも、どちらの日にも心配も安心もあるなら、安心した方がいいわい。」とみるみるうちに明るい顔になりました。めでたし、めでたし・・・
マイナス思考を逆にプラス思考に変えるという典型的な話です。現実はこんな簡単なものではありませんが、ひとつの考え方としてはありです。
雨が降って、客足が落ちて売上が伸びない。こういう現実があったとします。「ちくしょー、雨なんか降りやがって!雨さえ降らなきゃ売れるのに!!」と地団駄踏んだって、雨が降るのを止める事などできません。「雨もまたよし」というプラス思考で考えてみると、「普段忙しくてできなかった書類の整理でもするかな」とか「店のレイアウトでも変えてみよう」とか、いつかはやらなければならない仕事があるはずです。
雨以外にも、日々事業を経営していく上で自分では解決できない障害に遭うことがたくさんあります。どうすることもできない原因にいつまでも囚われていないで、それはもう放っておいて次に何を考え行動するか。ここがとても大切なのです。解決できない物事に囚われている時間なんか、本当にもったいないです。
ちなみに、「雨が降って客足が落ちて売上が減っても、なんとかなるさ」はプラス思考とは言いません。単なる楽観主義者。こういう割り切った考えも時として必要ですが・・・

第19回 売上を伸ばす、というリスク(19年5月31日)

経営者であれば、誰でも売上を伸ばしたいと思っています。「売上が伸びる=利益が増える=経営が安定する」と考えているからです。果たして本当にそうでしょうか。
例えば、確実に売上が見込める商品があるとします。仕入金額2000万円、売価は3500万円です。ただし仕入代金は現金払いで、売上代金の方は180日の受取手形での入金が条件です。この様な場合、この商品の販売をした方がいいと思いますか。
「儲けが1500万円!!」とあまり考えずに飛びついた場合の最悪のケースとして、
1.銀行に「絶対儲かるから」と言って2000万円を無理して融資を受けて仕入をし、
2.「半年後3500万円が資金化されるから」と売上代金の手形を割引いて半年間の運転資金にして、
3.結局3500万円の手形が不渡りになり、2000万円の融資返済と3500万円の割引手形債務が残って、倒産・自己破産・・・・・というシナリオになります。
少し極端な例かもしれませんが、こういうケースはみなさんの周囲でも本当によくある事ではないでしょうか。特に金額が多くなればなるほど見受けられるようです。
では、どうしたら良いのでしょうか。上記の例の場合、販売計画を実施する前に次のことを熟考する必要がありました。
1.2000万円の仕入代金を無理せず調達できるか。
2.3500万円の売上代金が現金化するまでの半年間の運転資金を確保できているか。
3.万が一3500万円の手形が不渡りになっても、致命傷にならずに済むか。
この条件全てをクリアできるところはなかなか無いとは思いますし、また全てクリアしなければ販売してはいけないと言っている訳ではありません。ただ、クリアできずに販売することは相当のリスクを覚悟しなければならない、ということ理解して頂きたいのです。
この例のように「売上を伸ばすことにも、リスクを伴う」場合があるのです。売上は、資金回収が終わって初めて「売り上げた」ことになるのであって、それまではどんな不測の事態が起きても対処できるようにしておかなければなりません。
「商品が売れたら利益1500万」「手形が入金すれば3500万円」とか「うまくいったら儲かる」「利益がでれば払えるだろう」というように、人間はどうしても物事を自分の都合のいい様に考えて望んでしまいます。この「れば」と「たら」が多ければ多いほどリスク度合いが高くなります。そうなったら経営者の選択として、辞める・撤退する等をした方が、結果として正解というケースが多いでしょう。
レバと鱈が多すぎる料理は美味しくないし。(なんのこっちゃ)

第18回 パソコンが壊れて(19年5月24日)

今週月曜日、突如として自分のパソコンが動かなくなってしまいました。どんなキーを押しても全く反応せず、タスクマネージャーも使えません。仕方ないので強引に電源を切って再起動したところ、今度は画面が真っ暗なままでいつまでたっても立ち上がりません。何度やって結果は同じです。「やっちまった・・・」と地団駄踏みながら保守契約をしている会社に連絡し、メンテナンスの人がマザーボートを取り替えてやっとこさ4時間後に復旧しました。4時間の間そのパソコンは使えませんでしたが、普段持ち歩いているノート型パソコンをサーバーに繋いで業務出来たため、事なきを得ました。このとき、ほぼ通常と同じ様に業務できた理由は、@データは常にサーバーで管理させていたので他のパソコンでも変わらずに処理できたAパソコンの保守契約をしていたため故障にも素早い対応できたという、2つのリスク管理によるものだと考えています。
データをその都度サーバーに管理させるのは結構手間がかかります。また保守契約の料金だってバカになりません。しかしクライアントの大事なデータを処理する上で最低限の処理及び投資だと思っています。もしもこの2つのリスクマネジメント(言い方が大袈裟!)しておかなかったら、事務所がパニック状態になって決算業務等に多大な支障がでたことでしょう。
皆さんが事業を経営する上で、どのようなリスクマネジメントをされてますか?売上増額だけでは経営は成り立ちません。リスクに直面したの時の対処法を考えておく必要があります。 以下は一例です。
1.得意先へのリスク
@新規取引先は帝国データバンク等を利用して、取引前にその沿革を調査しておく。
A倒産防止共済掛金に加入しておく
2.自社のリスク
@保有資産には必ず保険を掛ける。車両はもちろん、事務所・店舗の動産にも。
A従業員のために、労災には加入しておく
B借入金と最低同額程度の社長の生命保険を掛けておく。
この生命保険ですが、本当に大事なことなんです。社長が死亡すると突然借入残額の一括返済を迫ってくる金融機関(都銀・信用金庫等です。変なトコではありません)が、現実にありました。
いずれも費用はかかりますが、ゴルフや飲みに行くことを考えればたいした金額ではありません。事が起きてからでは遅いのです。

第17回 プロとは(平成19年5月17日)

先日のJリーグの試合で、横浜FCのカズこと三浦知良選手がゴールを決めて日本人最年長ゴール記録を更新しました。前半終了間際の見事な左足のボレーシュート(ちょっとまぐれっぽかったけど(^^;))でしたが、試合の勝敗を決定づける大きな1点になりました。本人は体の衰えは感じているでしょうけど、40歳を越えてなお「まだまだうまくなりたい」という強い思いで練習に取り組んでいる姿勢や、勝負への飽くなき執念からは、非常に高い彼のプロ意識を感じられます。Jリーグの選手は、そのほとんどがサッカーを職業としている「プロ」サッカー選手ですが、プロ意識ということではカズがNo.1でしょう。
世の中に「プロ」と呼ばれる人は大勢います。それを職業として生計を立てている人であれば、広い意味で「プロ」になるわけです。でもカズほどのプロ意識を持っている人は、ごくわずかだと思います。私は税務会計・経営のプロですが、正直なところカズには全然及ばないかもしれません。
プロとは、どういう人でしょうか。全くの受け売りで恥ずかしいのですが、私の読んだ本にこんな事が書いてありました。

 1.プロとは、自分の仕事に誇りを持つ人である
 2.プロとは、能力向上のために常に努力する人である。
 3.プロとは、仕事に全力を尽くす人である。
 4.プロとは、成果に責任を持つ人である。
 5.プロとは、笑顔で気配りができる人である。
 6.プロとは、仕事にムラのない人である。

いかがでしょうか。ひとつひとつが本当にもっともだ、と痛感します。お客様はプロの人に仕事を依頼したり、プロのいるお店から商品を購入したいと考えているはずです。そして喜んで対価を払って頂くためには、プロ意識を高めなければいけません。

こんな事、言える立場ではないのですが・・・(-_-)

第16回 ちょっとだけの差(19年5月10日)

先週はGWで一週休みを頂きました。m(_ _)m
前回に続き、ちょっとスポーツネタで。
プロ野球の一流打者の条件のひとつに、「打率3割」というのがあります。「3割バッター」になるとチームの主力として認められますし、対戦投手のマークも厳しくなる。ファンの期待度もぐんと増えます。年俸交渉の際にも「今年は3割打ったのだから」と強気でフロントと交渉できる。打率3割と2割9分では、あらゆる面で評価が全然違ってくるのです。
では打率3割と2割9分とでは、実際どのくらいの差があるのでしょうか。日本のプロ野球の試合数はレギュラーシーズンで144試合。多くの打者の打席数は450〜550なので、平均をとって打席数を500とします。打率3割打者のヒット数は、500×0.3=150本になります。2割9分の打者の場合は500×0.29=145本です。ヒット数の差は150−145=5。たったの5本です!! 3割と2割9分の違いは、たったのヒット5本なんです。ヒット何十本もの差ではないんです。2割9分のバッターは、ボテボテあたりやエラー気味のものでも何でもいいから、あと5本ヒットが増えれば3割バッターの仲間入りができたのです。
この5本の「ちょっとの差」が、今後の状況にとても大きな差になってくるのです。前述した様に周囲の扱いも変わってきますし、本人も自信がつくのでさらに好成績をだすことになるでしょう。
私たちの日常にも、少しだけの差が、結果としてとてつもなく大きな差になるようなことがあります。朝たった5分寝坊しただけなのに、30分以上遅刻してしまったりとか。受験なども合否の基準ラインは、ギリギリのところでは1点ではなく0.5点とか0.1点とかの本当の僅差です。
経営もそうでしょう。成功している経営とあまりうまくいっていない経営の違いや差は、ほんのわずかなものだと思います。ちょっとだけの差だけれど、そのちょっとだけの差が大きな結果の違いとなってくるのです。どうしたら、ちょっとだけの差を埋められるのでしょうか。それは今よりもちょっとだけ頑張ることです。今でも頑張ってるのに・・・と思われるでしょうが、ちょっとだけでいいんです。今よりちょっとだけ早く起きる。ちょっとだけ長く仕事をする。ちょっとだけ顧客回りを増やす。ちょっとだけ商品について勉強してみる。ちょっとだけ経営計画を立ててみる。こんな感じでいいと思います。
なぜなら、差といってもたったヒット5本程度の差なんですから。真剣にちょっと努力すればクリアできます!!

第15回 中村俊輔の長所と短所(19年4月26日)

サッカー日本代表の中村俊輔選手が、スコットランドリーグのMVPに選ばれました。「偉業」と言ってしまえばそれまでですが、彼の今シーズンの獅子奮迅の活躍からすると妥当かなとも思います。
彼の所属しているチーム、セルティックのストラカン監督は中村選手を獲得する際、欧州サッカー連盟の技術委員長に中村選手の評価を求めたところ「ヘディングはできない。タックルもできない。だが天才だ」といわれたそうです。フィジカルの弱い選手はヨーロッパの厳しいリーグではなかなか通用しません。しかしストラカン監督は中村選手の獲得を熱望しました。彼は中村選手を攻撃の核にして、中村選手の体力的なハンディキャップはチーム全体でフォローするという戦略を使い今年は2位に大差をつけぶっちぎりの優勝を遂げました。
多少の短所には目をつぶり、長所を活かす。短所は他の者がしっかりカバーする。サッカーのチームだけではなく、あらゆる組織に共通することだと思います。経営もまたしかり。ここで大切なのは、短所をきちんと整理して解決していくことです。短所を解決しておかないと致命的になりかねません。
経営者もスーパーマンではないので、多かれ少なかれ長所・短所、得手・不得手があります。素晴らしい商品・サービスを考えたり作るのだけど、営業活動が苦手。また営業するのは得意だけど、代金回収をするのが下手だとか・・・。そういった経営者の短所・不得手は、経営者1人で解決するのではなく組織で解決すればいいのです。組織というと大袈裟に聞こえますが、「自分の周囲の人々」と考えて下さい。先程の例だと、営業活動が苦手な場合は得意な社員に任せる。社員がいなければ顧客や取引先をうまく使って連携して営業してみる。また代金回収の催促が下手な場合は売上先に「税理士がうるさく言うから」とか言って先手先手で回収する。こんな感じで周囲を上手に使って、自分の短所だけれども経営の短所にはしない。そして自分の長所は、経営の長所にしていく。経営者として大事な資質のひとつです。
ヨハン・クライフをご存じでしょうか。1974年のワールドカップに「トータルフットボール」で一大旋風を巻き起こしたオランダ代表チームの旗頭。「空飛ぶオランダ人」とも呼ばれバロンドール(欧州年間最優秀選手賞)を3度も受賞しているカリスマです。監督としてもバルセロナを率いてスペインリーグ4連覇するなど指導者としての手腕も超一流。そのクライフが4月25日に還暦を迎え、サッカーファンによる「クライフ語録」のアンケート1位になったのが次の言葉です

   「どんな欠点にも長所がある」

う〜ん 含蓄のある言葉・・・。さすがはクライフ。

※今回はサッカー繋がりで考えてみました(^^;)

第14回 売上=販売数×販売単価 其の参(19年4月19日)

しつこいようですが、また続きを・・・
ひとつの問題を考えてみて下さい。
 @100円のものを2000個売る。
 A200円のものを1000個売る。
 @もAも利益率は同じとします。
どちらも全部売ると売上高は200,000円です。
どちらが、いいと思いますか。

私なら、Aを選びます。2000個を売り切る自信がないからです。商品としての魅力が@の方がAよりも2倍あるなら売れるスピードも2倍になりいいのですが、商品力が同じなら@はAよりも販売する際2倍の労力を使うことになります。人を使ったり広告したりでそれだけコストもかかるということです。それならば、売る時の労力が半分で済むAを選ぶ、という訳です。
販売数を増やす努力は必要ですが、同業他社と販売数で勝負するのは避けた方がいいのでは・・・と思っています。前にも書いたのですが、販売数で勝負すると必ず「値下げ合戦」が始まります。物資豊富な大手との戦いとなると負け戦となるのは火を見るよりも明らかです。中小規模の事業所は、どちらかというと『数よりも質』を考えて仕事した方が結果が出やすい気がします。
同じモノでも何故かそこで買ってしまう店、ちょっと値段は高くてもいいやと言って買ってしまう店、そこで買うと不思議にいい気持ちになる店、ありませんか。売上が伸びているところで共通しているのは、経営者の人柄がとても素晴らしいということです。店舗や事業所もその経営者の人柄が反映されているのか、とてもいい雰囲気です。中小企業経営には、その経営者「考え方」とか「思い」とか「性格」とかそういう『人間的』な部分が直に反映されます。販売数・販売単価を上げるには、とかいろいろ書いてきましたが、売上を伸ばすのはそういうテクニック的なことではなく、最終的には経営者自身の人間性を高めることが一番の近道なのかもしれません

第13回 売上=販売数×販売単価 其の弐(19年4月12日)

前回の続きで・・・

販売単価をアップする。
販売単価を上げる。消費者は「いかに安く買うか」いつも考えてます。そんな中で、かりに100円で売っていたモノを110円にしても売る、ということですから販売数を上げることより難しいかもしれません。販売単価のアップにも『仕組み作り』が必要です。参考になるか分かりませんがいくつかの例を挙げてみます。
(1)新しい商品・サービスの開発
開発というと大袈裟ですが、いつも新しいモノ(商品・サービス。以下ここでは『モノ』と表現します)を作り出す努力は必要でしょう。いつまでも同じモノを同じ価格で提供することはできません。変わらないモノはたいていの場合陳腐化してしまい、年月が経てば値下げする(されてしまう)のが現状です。販売単価を維持するためにも、新しいモノを考案し続けることは大事なことです。
そう考えると時間が経っても価値が変わらないモノ持っている経営者は素晴らしいですね。たとえば変わらない味が評判の飲食店などはその一例でしょう。その様なモノを作り出せれば、安定した売上が期待できます。非常に難しいでしょうけど・・・
(2)モノに高付加価値を付ける。
激安店と商店街の小売店の値段には多少の差はありますが、モノの値段そのものはどこで買っても大きく変わらない気がします。どこで買っても同じモノをどうしたら自分のところで買ってもらえるか。モノの本質が同じならは、それを取り巻く付加価値の差が重要になってきます。あるブティックは、店内にある鏡の数を今までの2倍にしたところ、売上高が急激に伸びたそうです。特別買う気もなかった洋服だけど、すぐ近くに鏡があったために体にあわせて見てしまう。そこに現れた店員に乗せられて思わず買ってしまう。これは鏡の数を2倍にすることによって、店内に高付加価値を付けたことになります。
『付加価値』を付けることはそんなに難しいことではなく、「気付く」ことです。このブティックの店長は鏡の数を増やすことを気付いたわけです。あとは実践しただけ。この様な具体例はセミナー等でよく耳にしますが、皆さんの日常にも「気付く」ための素材はたくさんあります。気付くか、気付かないか。ちょっとした事ですが、大きな差になってきます。そのためには固定観念や既成概念を捨てて、白紙の状態で物事に接して考えることだと思います。

第12回 売上=販売数×販売単価 (19年4月5日)

 売上は、2つの数字から成り立ってます。

 販売数×販売単価

この数式は、小売業であれ建設業あれ全ての業種に適用できます。
「売上を伸ばすにはどうしたらいいか」の答えは、『販売数もしくは販売単価を上げればいい』ということになります。今さら言うまでもないことですが・・・
販売数と販売単価両方上げられれば、何も問題もなく売上高は上昇します。しかし実際は難しいので、まずはどちらか1つを伸ばすことに集中することがいいでしょう。
数と単価、どちらを上げればいいのか。これはそれぞれの経営環境によって違うので、経営者に判断して頂くしかありません。以下は「販売数」を増やすやり方の例です。
販売数を上げる方法も大きく分けて2つあります。
 (1)お客様の数を増やす。
 (2)お客様1人あたりが購入する数を増やす。
どちらの場合も、増やすための『仕組み作り』が必要です。期間限定セールなどの場合、数は増えてもあくまでも一時的なものです。そういう「特効薬」的なものではなく徐々に効いてくる漢方薬の様な、地道な仕組みが大切です。見込み客を探してその見込み客をお客様にするための仕組み作り・1つではなく2つ以上思わず買ってしまう様な仕組み作りができれば、急激に増えなくても少しずつでも確実に数は増えると思います。
また「増やす」と同時に「減らさない」ことも重要です。「どうすればリピーターになってくれるか」を考えないといけません。「お客様を営業マンにする」とよく言われるますが、安定したリピーターのお客様(固定客)は新規のお客様を紹介してくれる可能性が強い。そういう意味でもリピーター率を意識してください。
最初は見込み客→お客様になる→固定客になる→見込み客を紹介してくれる→紹介してくれた見込み客がお客様になる→固定客になる→見込み客を紹介してくれる・・・・というスパイラルの図式です。これは理想的な仕組みでしょう。繰り返しますが、大事なのは『仕組み作り』。
次回は販売単価のアップについて、ちょっと書いてみます

第11回 桜、咲く! (19年3月28日)

桜も咲き始め、春らしくなってきました!!
事務所のあるくにたちでは、今週末の3月31日と4月1日はさくらフェスティバルが開催されます。今年はちょうど見頃の桜が見られるのではと楽しみにしています。
私自身花見は何回かやるでしょうけど、桜を見ているのはきっと最初だけ。宴がすすむと桜なんか見てやしないで目線の先には酒と肴。ましてや夜桜の場合は「花見」じゃない。夜桜見物を、桜の木の下でやったって絶対に見られませんよね。言い古された言葉ですが、「花より団子」。結局花見と称して酒が飲めりゃいいと言うことで。
昼にしても夜にしても、花見に火を使うのは個人的にはちょっとどうかなと。寒けりゃ厚着すればいし、でなきゃ酒飲んで暖まる。でも鍋に使う位はいいかな。自分もホントは食べたいし。しかしバーベーキューとか焼き肉はダメ。そんなのはキャンプてやって下さい。あとラジカセとか持ってきているヤツがいるけど、そんなバカは花見の資格ナシ!そんなモノがなければ盛り上がらないとは、なんとも実に情けない。基本は「騒がしくなく、にぎやかに」です。えらそうな事いう私も、20年程前の花見の時酔っぱらって桜の木を折ったらしく、朝起きたら10センチ程度の太さの桜を抱いて寝ていたという事があります。(すいません!)
桜の魅力はいろいろあると思いますけど、私は「突然満開になって、あっという間に散ってしまうところ」が好きです。梅のように冬の寒さに耐えながら蕾をほころばせ、毎日毎日少しずつ花を開かせていく様を見ているのもいいですが、桜のあの刹那的な咲き方・散り際は見事としか言いようがありません。人々に「いつ咲くのか」と思わせぶりにしておきながら突然急に満開になってしまい、また万人に惜しまれながらも何の未練もなく別れを告げる桜には、一種の憧れを感じ不思議な感動を覚えてしまいます。
寒かった冬に別れを告げ、新緑の季節の到来を祝福するかの如く咲き誇る桜。四季のある日本には、冬から春への切り替えのために桜は欠かせない存在なのでしょうね。

第10回 あまりこだわらなくても。(19年3月22日)

今年は暖かく、とても過ごしやすかった冬でした。私個人としては良かったのですが、皆が皆そういう訳ではありません。私が会計事務所職員時代にも暖冬だった時がありました。その頃担当していたクライアントの社長に「今年の冬は暖かくていいですね」と言ったところ「冗談じゃない。こちらは商売あがったりだ」と少しムッとされてしまいました。その会社は灯油等の燃料の卸小売りをしています。暖冬だと暖房に使う灯油が売れない、という事です。しまったと思い冷や汗をかいた事を思い出します。
クライアント(お客様)の立場になって考える。この事は職員にいつも言ってますし、自分も心掛けているつもりですが、実際はなかなか難しいと感じます。私は花粉症ではないので、花粉症の人の大変さは見ていてわかっているつもりでも、本当の辛さは分からないかもしれません。事務所は禁煙ではないけれど、自分はタバコは吸わないので、つい灰皿をしまってしまい来客された人に禁煙と思われてしまう。
人間はどうしても「自分」の尺度や思考を基準として物事や人に接しがちです。けれども成功している経営者は、自分よりも相手の人の立場と気持ちを理解しようと常に努力しています。たとえば飲食店の経営者の場合、「自分が美味しいと思うモノ」以上に、「お客様が美味しいと思うモノ」は何かをいつも考えています。逆に食事はとてもおいしいのですが、コーヒーの飲めない人に「ウチのコーヒーは違うから是非」と強く勧めて嫌がられ、もう二度と行かないと言われた店がありました。自慢のコーヒーがかえって仇になってお客様一人失った事になります。
商売は、「自分がいいと思うモノ(商品・サービス)を売る事」と、それに「お客様がいいと思うモノを売る事」が加わって初めて成り立ちます。経営者の人は自我が強く自信家の人が多いようです。ある意味そうでないと事業などやってられません。ただ「自分」にあまり固執せず、ただ単純に「お客様のためだけ」という視点に立つ事も時には重要なことです。「こだわり」は自分のこだわりでなく、お客様のこだわりでいい様な気がします。
いつだったか、あるラーメン屋でラーメンと餃子とビールを注文したら、ビール・ラーメン・餃子の順番で出てきました。この3品注文したら「餃子をつまみにビール飲んで、締めにラーメン」ですよね。私のこだわりの気持ちが全く分かっていなかったその店は、もうありません・・・

第9回 覚悟を決めて、好きになる(19年3月15日)

突然ですが、次の様な質問があった時皆さんは何番を選びますか。
「今の仕事が好きですか?」
  @大好き
  Aどちらかという好き
  Bどちらでもない
  Cどちらかという嫌い
  D大嫌い
即座に@と答えられる人は素晴らしいと思いますが、たぶん少数派でしょう。Dという人もそれほど嫌いなら辞めればいいんですから、そんなにいるとは思えません。A、B、Cうちどれかを答える人が大多数なのではと考えられます。
Aを選んだ人はいいですけど、B・Cを選んだ人は問題があると思います。「仕方がないから今の仕事をしている」人だからです。
「仕方がないから」という理由には、「できれば辞めたいけど、他にやりたい(もしくはやれる)仕事がないから」・「収入を得るためやむを得ず」等があげられます。
しかし、今の仕事をあなたがしているのは、あなたが選んだからです。 親の仕事を継いだとか最初はイヤイヤだったとか始めた時の経緯はあるかもしれませんが、現在までこの仕事をやっている事を選択しているのはあなた自信です。誰の選択でも指示でもありません。
そしてこれからもやっていくしかないのであれば、覚悟を決めて、仕事を「好き」になって下さい。好きでなくても好きになる努力をしてみて下さい。もしも同業の人がその仕事を本当に好きで行っていたとしたらどうでしょうか。その人はきっと楽しそうだし、生き生きしている人ので、そうでない人と比べても成果が全然違ってきます。どんどん伸びていって、いつかはあなたの会社・事業所を飲み込んでしまうでしょう。そういう事にならないためにも、好きになるしかないのです。
どんな仕事にも辛い事・嫌な事もあるし、楽しい事・嬉しい事もある。そう思ってみて、今の仕事を好きになってみたらどうでしょうか。「今の仕事」の方は、あなたの事が好きだったりするかもしれません。だってあなたが今までずっと「選んで」あげたのですから。あなたが仕事を好きになって大切にすれば、仕事だってきっと応えてくれて成果を出してくれるでしょう。

第8回 選択の連続(19年3月8日)

人は朝起きてから夜寝るまで、選択の連続の中で生活しています。目覚まし時計に起こされる。もうちょっと寝ていようか、すぐ起きようか。仕事に着ていく服はどれにしようか。昼食はラーメンでも食べるか、それともコンビニ弁当にするか等々、くだらないものや無意識でしているものも数えると1日で何千回という選択をしています。経営者の仕事も選択と判断の連続です。着る物や食事の選択はある意味どうでもいいものですが、事業の場合の意思決定はとてもじゃないけどそんな簡単なものではありません。様々な材料をいろんな方向から見て判断し、考えに考えて選択する。そうして出した結論が必ずしも成功するとは限らない。経営者の選択は本当に難しい事です。
正しい選択をするために必要なのは、まず『現状を正しく認識すること』。今現在の状況が正しく把握されていないと、何をどうしたらいいのかが分かりません。この「何をどうしたらいいのか分からない」というケース、意外に多くありませんか。現状をしっかり把握する事は非常に重要です。
次に、『選択するために必要な情報等を整理して理解すること』。世の中には多種多様な情報が氾濫しています。中には正しくない情報や、あるいは詐欺まがいのものだってあるでしょう。多くの情報の内容を、正しく理解できなければ、間違った選択をしてしまいます。
そして『多くの選択肢から、何がベストなのかを判断すること』。情報や人の意見等を参考にしながらもあくまでも自己責任において、情緒的・短絡的にではなく論理的・大局的に判断をする。経験から判断する事も必要ですが、時にはその「今までの経験」が邪魔になって、間違った選択になる場合もあるので気を付けないといけません
この現状を把握する力・理解力・判断力を身につけるには、きちんと勉強するしかないのでしょう。私の周りにも日常業務に追われながらもしっかり勉強している経営者がいらっしゃいます。本当に頭が下がりますが、正しい選択をされて確実に成長しています。いつも見習いたいと思っているのですが、今も「昼食何にするか」位であれやこれや悩んでいる私は、まだまだ勉強不足。。。

第7回 やりっぱなしでは・・・(19年2月28日)

確定申告が始まりちょっと忙しくなったため、先週このコラムの更新ができませんでした。誠に申し訳ございません。今後はしっかり更新します!
2月も今日で終わり。今年も2ヶ月経ってしまいました。年の初めに目標を立てた方もいらっしゃると思いますが、達成度合いはいかがでしょうか。私は今ひとつです。当たり前ですが、なかなか自分の描いたように物事はうまくいきません。うまくいかないから、人生おもしろいという人もいますが・・・
例えば「売り上げを前年同月より5%増加させる」という目標を立てたとします。その数値がクリアされていない場合いくつか理由があると思いますが、皆さんはきちんと検証されていますでしょうか。努力が足りなかったとか、経営環境が変わったとか、あるいは目標自体が最初から無理な数字だったとか。この「検証」という作業は、目標達成には非常に重要な行為です。大概の経営者は、経営目標を立てて、目標達成のため一生懸命努力し行動しています。ただその方々の多くが「行動」までで終わっていて、結果を検証していない様な気がします。
経営計画を達成するためには、
1.Plan・・・(目標を立てる)
2.Do・・・(目標達成に向けて行動する)
3.Check・・・(現状を検証する)
4.Action・・・(検証した結果を受けて問題点を解決し行動する)
この『PDCA』を行うことです。Plan→Doの後のCheckとActionをやらないことには、経営計画はうまくいきません。
「検証なんて面倒くさい事したって、売上は伸びやしない。そんな時間あるなら行動するのみだ」と思う方もいるでしよう。確かに検証する行為そのものは、直接売上増には繋がらないかもしれません。しかし問題点をそのままにして行動したって、その行動方法が全く駄目なトンチンカンなやり方している可能性だってあるはずです。
一つの仕事が終わったら、立ち止まってその仕事のやり方・成果を振り返ってみる。面倒くさがらずやってみると、その後の結果は結構変わってくると思います。こんな事を言う私も実は、やったらやりっぱなしの「ぱなし」男。事後処理をきちんと整理する前に次の仕事に移ってしまう。あぁ・・・ 自分の机の上が資料で山積み。。。

第6回 誰が決めてるの?(19年2月14日)

今年の1月給与から、引かれる所得税額が昨年に比べて少なくなった人も多いと思います。「減税だ〜」と思ったら大きな間違い。今年の6月の給与から引かれる住民税額が相当額増えて、結局手取りは変わらないという仕組みです。(給与金額によっては手取が少なくなる人もいます)18年の税制改正のひとつで、国から地方自治体への税源移譲という目的で出来た制度ですが、知らない人も結構います。17年12月に自民党と政府の税制調査会で決まった事です。
税制は誰が決めているかというと、この自民党と政府の税制調査会が決めます。ここが税制改正の大綱を創り税制調査会で決まった事は、ほとんど全ての項目が閣議決定を経て衆参両院で可決成立しています。国民が納得しない事でもです。具体的な例としては、18年の税制改正で成立した『特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入』という制度があります。すごく簡単に説明すると、「社長の身内だけで90%の株式を保有している法人で、800万円以上の給与をとっている社長がいたら、そのうち200万は会社の経費にならない」というものです。あまりピンとこない方もいるかと思いますが、とにかく中小企業を苦しめる制度であることは間違いないと考えて下さい。こういうとんでもない事でも、世論で議論せずに勝手に決めてしまうことができるのが、税制調査会です。この制度に対して税理士会は猛反発しました。立川法人会も反対し、新宿区・中央区の議会などは区議会で反対決議を採択したようです。すると19年の税制改正では前述の800万円が1600万円まで上がりました。勝手に800万円で決めて、反対があると1600万円に簡単に変更してしまう。じゃあ来年は2400万円かよ!ってつっこみたくなるくらい税制を安易に考えているとしか思えません。800万円に決めたヤツは誰なんだ?
全ての人が納得する税制というのは無理だろうけど、官僚も政治家ももっと大局的な立場に立って負担する側の事を真剣に考えて欲しい。私には「国民は結構みんな黙ってるし、知らないからこっちで勝手に決めようよ。ダメだったらまた変えればいいしさ」という姿勢で決めている様に見えます。これは税制の事だけではありません。社会保険、少子化対策等にしても同じです。
ちなみに私は「裁判員制度」も反対。この制度、裁判員に指名されたら余程の事がない限り断れないそうです。私は人を裁くなんて事はやりたくないし、強制的っていうのもおかしな事だと思うし。どう思いますか?

(注)『特殊支配同族会社の役員給与の損金不算入』について詳しく知りたい方は、説明している小冊子がありますので差し上げます。メール等で御連絡下さい。

第5回 高いか、安いか。(19年2月7日)

「2本で470円の納豆巻き」って高いと思いますか? 私は高いと思いますが、2月3日に行ったあるスーパーでは結構売れていました。2月3日は節分です。節分といったら恵方巻。納豆巻きは恵方巻ではないですが、同じ売り場コーナーにあったため、買い物客は勢いで買ってしまうのでしょうか・・・
「2本で470円の納豆巻き」は普段ではだぶんその値段では売れないでしょう。でも2月3日では、その金額でいいということになります。実際に売れているんですから。同じ商品でも、販売する時期・販売する場所等によっては大きく値段が違ってくるし、違っていていいんです。海の家のラーメンしかり、お盆と正月時期の旅行代金しかり。
でも、納豆巻きにしてもラーメンにしても旅行にしても、買う側は「高くても仕方ないから」「足元を見やがって」という思いで買っていると思います。決して喜んで買っている訳ではありません。(もしも海の家で、すごくおいしいラーメン屋さんがあったならば、ホントごめんさい)リピーターとしては期待できませんから、この様な売り方で成功するのは極々一部の人だけです。
売る側としては、やっぱり「喜んで」買って頂きたい。お客様の喜んだ顔を見る時は、こちらも最高に嬉しい瞬間ですから。ただしこの「喜ぶ」のが「ただ安いから」という理由ではいけません。値段を同業他社より安くすれば絶対に売れます。それで一定の利益を確保できればいいですが、大抵の場合は難しいでしょう。いつかは大きなところとディスカウント合戦をやって負けるのは目に見えてます。値段の勝負は結果として首を絞めるだけです。
値段の設定は、同業他社よりもちょっとだけ高くする。それでもお客様に喜んで買って頂ける。そういう「モノ」(商品・製品・サービス)を考えて作り出すこと。理想論のようですけど、単なる理想論ということで片づけないで真剣に考えてみると、何かおもしろい案が浮かんでくるかもしれません。すぐに思いつくのは、その「モノ」に高付加価値を付けるという事。では、どういう付加価値を付けるか。ここが難しいな〜 と考えながら、北北西に向かって高いけど買ってしまった恵方巻にかぶりついた私でした・・・

第4回 便利になると・・・(19年1月31日)

1月31日までに法定調書というものを税務署に提出しなければならない(法人の場合)のですが、今年から半数以上のクライアントの提出を電子申告でやってみました。今までだと、@提出用・控え用を印刷A押印してB郵送・もしくは税務署に出向いていって提出という流れだったのが、パソコンで書類を作ってオンラインで送信するだけ。印刷することも、押印することも、提出に行くこともなく終了。郵送代もかからない。「これは便利だなー」というのが感想です。(ただし、電子申告開始届出書提出したり、ICカードを取得したり、カードリーダーを接続したりでそれ以前の作業は面倒でしたけど・・・)
そういえば昨日30日はWindowsVistaの発売日でした。Windows98とXPの大きな違いが分からない私にはなんとも言えないのですが、XPよりももっと『便利』になっているようです。
世の中次々と便利なモノがでできます。携帯電話にしてもカメラがついたりテレビを見ることができたり、車にはナビゲージョンやバックモニターがついたりで、もう本当に便利なもの作ってくれるから、どんどん楽になっていきます。使い勝手が良くなって、誰でも使えるようなモノが出てくることは素晴らしいけど、気を付けないと使う側の人が本当に考えなくなって工夫することをしなくなってしまう。
先日、公園で珍しく凧揚げしている親子を見ました。でも正確に言うと凧じゃなくて三角形のカイトです。誰でもできるやつ。私が子供の頃は奴凧や「龍」という角凧に新聞紙の尻尾を付けて、中心点を見つけて凧糸で結んで、という手作りでした。どうしたらよく揚がるのか考えて尻尾の長さや中心点の場所を何度もやり直し工夫しました。うまく揚がった時は嬉しかったな〜
便利になる事はいいことだし、もっともっと便利な世の中になっていくでしょうけど、その便利さに甘んじて考えたり工夫したりする事を忘れると、人間ダメになってしまう。仕事をする上で、単純な作業一つとってもただこなすだけじゃなく、今やっていることの必要性をしっかり考え、工夫して行うと成果も自ずと上がると思います。考えて工夫して成果が上がると、楽しくなってくる。楽しんで仕事する事ができれば、最高ですね。
子供の頃、私が凧揚げした場所は一橋大学のラグビー場。近くの「ひらのや」というおもちゃ屋で凧と凧糸買って。もう凧揚げ禁止になっちゃったかな。今度子供連れてやってみようかな。。。

第3回 頑張るということ(19年1月25日)

21日の日曜日はセンター試験だったんですね。朝8時頃京王線の飛田給駅で友人と待ち合わせしていた時、試験会場の東京外語大に行くそれらしき人の大群を見て『大変だろうけど、頑張れ!』とちょっとだけ心の中で応援しました。私が受験を最初に経験したのは高校受験の時。当たり前ですが志望校に合格したかったので、最後は頑張って勉強した記憶があります。私は運良く合格できましたが、受験者の中には不合格の人もいたわけです。中には頑張っても頑張って勉強しても合格できなかった人、逆にあまり頑張らなくても合格できた人もいたでしょう。「努力した事が必ずしも報われるものではない 」事を知って、「努力した事は必ず報われる」といつも教えられていた15歳の自分は少し複雑な思いをした事を思い出します。
「自分は頑張ったけどダメでした」と言う人がいます。そういう人は結果の出ない言い訳として「結果が出ないけど頑張っているから仕方ないですよね」という思いで言っていると思われます。仕事をする上で、頑張っているかいないかはあまり関係ないことです。結果が出るか出ないか。極端な言い方ですが、頑張らなくても結果を出せばいいのです。そもそも「頑張っている」かどうかは他人が判断すること。自分は頑張った、と思う時は結果が出た時だけにしないといけません。頑張っている姿よりも結果の方が評価される。生意気なようですが、仕事とはそういうものだと思います。(誤解されると困りますが、あくまでも『仕事上では』という前提です)
ただし頑張らなくても結果を出せる人は、世の中にごくごくわずかです。特異な才能を持っていたり、特別な人間関係があったりとか。99%の人は、やっぱりどんな形にせよ努力しないことには絶対に結果は出ません。「努力した事は必ず報われる」は「努力した事が報われないこともある。しかし、努力しなければ絶対に報われない」が正解かもしれません。
こんな事を思いながらも、私は『頑張らないけどうまくやっちゃう』人よりも『頑張っているけどうまくいかない』人の方が断然好きです。 頑張っている人は、やっぱり人間としての魅力、ありますよね!

第2回 夢がかなうには・・・(19年1月16日)

正月気分もようやく抜けたと思ったら、もう1月も半分過ぎました。本当に毎日があっという間に過ぎていきますね。
私は遅ればせながら8日に地元の谷保天満宮に初詣に行きました。もう人もまばらかと思いきや、列を作って待たなければならないほどでした。手を合わせ、家族の健康・関与先の繁栄他あれもこれもとする願い事の中に『totoビッグ※に当たりますように!』というのも入れました。当たれば最高6億円!。ずっと買っているのですが、全くかすりもしない。夢のまた夢といったところでしょうか・・・
ところで夢はどうやったらかなうのでしょうか。
『ひとつひとつの目標を達成する事の積み重ねによって、夢が実現する。』私はそう思っています。仮に「会社を大きくしたい」という夢があるならば、売上を10%伸ばす・経費を見直す・設備投資をする・従業員を雇用する等の目標を明確にして、実行実現期日を決めて具体的に日々努力する。そのひとつひとつを達成する事ができれば自然と会社は大きくなっています。願っているばかりでは、何ともなりません。宮本武蔵は、神を信じされど神に頼らぬ男だったと言われています。武蔵には私は到底なれませんが、谷保天神様への願い事の最後に「夢の実現にむけて目標を決め日々努力を忘れません」と誓った初詣でした。
でも・・・totoビッグは努力だけではどうにもならないので、神様なんとかお願いします!
※サッカーくじ。Jリーグ試合の勝敗をコンピュータが予想するもの。

第1回 ホームページ開設にあたって(19年1月11日)

「会計事務所にホームページ(HP)なんていらない」と、しばらく前までは思ってましたが、この度HPを開設した主な理由は2つあります。
自分は何か調べたりするときは検索エンジンから様々なHPにアクセスして情報収集し、とても役に立ってます。人のHPで情報を収集するだけしておいて、自分では何も情報も発信しない。それはやっぱりダメだろーということが理由のひとつです。たいしたことないかもしれませんが、何かしらのお役に立つ情報をこのHPから持っていって頂ければ、とても嬉しく思います。
またもうひとつの理由は、『自分の業務内容や今一度整理する』という事です。私は税理士業務を15年間をしてきました。自分が『どういう思いでこの仕事をしているのか』を初心に戻って考えて、それをHPに載せることによってはっきりとした形にておきたい。こう思ったからです。
本当にえらそうな事を書いてしまいました。
今後しっかりと更新していかないと、恥かくな〜